「◯◯のツール」
「これだけ覚えておけば大丈夫!」
「100のフレームワーク」
など、最近思考系ツールをさっくり学べる本が手軽に売ってる。
原理原則をすでに知っているとリファレンス的に使用できて、この手のまとめ本は嬉しい。
しかし、理論を曖昧にして、ツールに没頭すると本質を知らないから結局現場で使えず、本を読んで自己満足で終わる。
本書はこの懸念点を払拭した良書だ
問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール
所感
重要なのは、
数ページで理解できて、今から使えるか?
という点
本書で、「レシピ」「サンプル」「レビュー」という形で具体化と抽象化がセットで語られている。
わかりにくければ具体的サンプルを見て、理解できればレシピだけ思い出せばいい。
まさに、最初は料理のレシピを見ながら作っていたものも、使っていくうちにレシピを見なくても使える感覚だ。
特筆すべきなのは、「本書がどのように作成されたのか?」という点に注目して、その思考手法をこのツールを使ってサンプルとして提示してくれている。
どのようにこの本が作られたのか?
そんな普段知り得ないとっておきの「中身」も楽しめてしまうお得な1冊である。
合わせてアイデア大全と読むと、発散から収縮へもっていくプロセスが楽しめるだろう。
いずれもとても楽しく小難しい理論が楽しく学べる。
この2冊は是非机の横に置いておきたい。