過去キリンは何もしなくてもビールが売れる時代を経験し、売れすぎて広告費を抑制したくらいでした。
そんな中、アサヒはシェアを落とし続け売上高が下がるも常に前向きに市場を見つめトップシェアを取るべく熱意を持って取り組みました。
そして遂にアサヒスーパードライを発売し、キリンを追撃しシェアトップに躍り出ました。
このお話は、そんなどん底に落ちたキリンがどうやってアサヒと戦うことができたのか?という高知支店発信のサクセスストーリーです。
どんな人にオススメ?
近年、リーダーシップ理論、ドラッカー、コトラー、カーネギー、アドラーなど様々なビジネス書が本屋を賑わしていますが、どれもきれいに文章が書かれており「いや、わかるけどね、、けどどうやって具体的に実行してみようか」、と悩んでしまう方向けです。
リーダーシップ論やドラッカーのマネジメントにガッチリそっているわけではないのですが、
組織を強制的にやる気にさせ、ビジョンとミッションを与えてやる気にさせる方法
が泥臭くストーリー仕立てで学べます。
通常のマネジメントは外部環境に向けてどのように市場を捉えてSTP4Pを考えてマーケティングミックスして行くのか?
などについて語られていますが、本書は言葉は厳しいですが、古き良き時代に何もしなくても給料がもらえた時代の思考停止サラリーマンたちに対し、どれだけ危機感を植え付け、気づかせて、行動を180度変えて行くのかという、とても熱い情熱のこもった支店長のマネジメント記です。
一見、昭和の時代だからだろ、、とか、、いや、パワハラだろ、、とか様々な解釈がされてしまうかもしれませんが、どん底の企業が人件費という多大な固定費を抱え、その社員たちを路頭に迷わせないためにも甘いことなんて一切言ってられないのです。
そんなやるしかねーだろ!という背水の陣の手法をこの本一冊で疑似体験できるのは非常に貴重だと感じました。
今の時代、どのシチュエーションでも利用できる手法ではありませんが、巻末に本書のまとめがありますのでこちらを時々見るだけでも気持ちが引き締まると思います。
週明けトップスピードで駆け抜けてみてはいかがでしょうか?
スキマ時間に読めるビジネス書「10分要約サービスflier 」
Posted from するぷろ for iOS.