本書はポジディブ心理学者である「タル・ベン・シャハー」氏がハーバード大学で講義した伝説の授業である。
4年間で受験生が100倍。
それだけ口コミが口コミを呼び多くの学生を刺激し多くの人生を変えたというのだからとても内容が魅力的だ。
構成は淡々とした授業形式ではなく。各章ごと明確なテーマがある。一例がこちらだ。
- 感謝する
- 習慣化する
- 運動する
- 仕事への考え方を変える
- 思いやりの心をもつ
- 困難から学ぶ
- 「ありがとう」を言う
- 悲しみにうちかつ
- 「わからない」を受け入れる
- 心をひらく
これは一例だがどうだろうか?
あまりにも当たり前すぎて拍子抜けしてしまったのではないだろうか?
正直、小学校の道徳で教えられ、毎日先生や親から言い聞かされたことなのではないだろうか?
しかし、大人になっていくとだんだんとそれが薄れてきて「ありがとう」さえも簡単に言えなくなっている人がたいへん多くみられる。
しかもこの授業はこれからの社会を担うハーバードの学生たちに向けたものだ。道徳を受けてきてそんな日もたっていないのにこの授業に感銘を受け数々の人生を変えた内容である。
では、本書を成熟した大人が読んだらどうだろうか?
胸に突き刺さる
当たり前のことができていなかった自分に悲しくなる
なさけなくなる
かもしれない。
けど、それでいいと思う。これはそのための本だから。
本書は人生を悲観的に思っている人、自分ばかり損をしていると思っている人、うまくいかない人、成長できない人、など多くの悩みを抱える人のための体系的なガイドブックである。
根性論や精神論で終わるような自己啓発では決してありません。
各章ごとどのように取り組めばいいのか事細かに書いてあります。
全ての章を実行するのは無理。
ですが本書を読み終わったらその中でも5〜10項目でもいいですからピックアップし、書き出し、すぐにでも実行することにより大きな成長を感じることができるでしょう。
人としての本質を考える。
そんな気づきを与えてくれたとても影響力のある本でした。
では、また
スキマ時間に読めるビジネス書「10分要約サービスflier 」
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