「Excel使えますか?」
「あまり使えません。」
「ちょっと使えます。」
など、要求される企業やシチュエーションによって使えるレベルの定義は難しい。本書はそんなExcelに自信のない社会人でも「Excel使えます!」と言えるようなる具体的実用書だ。
Excelは仕込みが大事
データを抽出した後に「後は手作業でなんとかすればいいや。」と思い、なんとかその場しのぎの仕事をこなしていないだろうか?
確かに覚えるのも大変だし、なんだかわからない関数を配置するのも難しい。
しかし、仮に30分学んだだけでいつも1時間かかっていた業務が10分で済むようになるとしたら?
Excelにはそんな魔法が数多く存在します。
本書はExcelで実際に使うかどうかわからない多彩な機能を事細かに説明しているのではなく、ビジネスシーンで誰もが「こうしてみたいな」「このやり方ってどうするんだっけ?」と悩んだ点をピンポイントで説明してくれている。
よく使う機能、覚えておきたい関数、数式、ショートカットなど厳選した項目について事例とともに紹介されています。
私も十数年社会人を経験していますが、「もっと早く知っておけば仕事が早く済んでいたかもなぁ」と思える項目が多数ありました。
本書を手に取りすべて覚える必要はないと思います。まずはザッと目を通し、今仕事で「こうしたらもっと楽になる」という項目を見つけたら実務に活かしてみる。それだけで仕事は劇的に早くなり残業は減るはずです。
そして悩んだときにスッと逆引きして調べる。これができるだけで強い味方です。
やり方を調べるために一生懸命Googleで調べてもピンポイントの回答にはなかなか当たりません。そんなもどかしい時間もとにかく無駄です。
ググる、というクセから抜け出し、使える一冊を手元に常備しておくことをオススメします。
新入社員はもちろん、Excelを普段から使っている方にも復習や細切れの知識拡充に役立つ本です。