新潟が生んだジブリの動画家「近藤喜文展」に感激してヒザが震えた、、

お盆の帰省で新潟へ、そんな時ふらっと訪れた朱鷺メッセの5階「新潟県立万代島美術館」で近藤喜文展が開催されていると知り行ってみたら期待以上すぎて驚いた、

近藤喜文(1950-98)は、新潟県五泉市に生まれ育った日本屈指のアニメーターで、スタジオジブリの高畑勲・宮崎駿両監督から厚く信頼を寄せられていました。唯一の長編監督作品「耳をすませば」(1995)で大成功を収めますが、その後しばらくして急逝し、多くの人々からその才能を惜しまれました。本展では、スタジオジブリの協力のもとで、彼の描いたキャラクター・デザインやアニメーション原画、イメージボード、スケッチなどを多数展示し、清潔な人柄と温かな眼差しから生まれた近藤喜文の世界を紹介します。

via 新潟県立万代島美術館

偉大なアニメーターは宮崎駿だけじゃないと改めて知らされた

ジブリと言えば宮崎駿ですよね?

私もそうでした。ラピュタを見ても、もののけ姫を見ても連想されるのは駿さんです。
しかし、その中にこんなにもすごくて、素晴らしい人がいたなんて、、「知らなくてごめんなさい!」と、この近藤喜文展を見ながらヒシヒシと感じました。

今回の作品展は近藤さんの始まりから終わりまでを絵コンテ、原画、スケッチ、落書き、ラフなどからストーリー仕立てで展示されています。
その中には洗練されていく作画、挫折の後に生み出された作品、未公開ながらも手を抜くことなく世界観を描きつづったスケッチの数々と息つく暇なく多くのものが展示され、一歩一歩前に進むのがもったいないと思ってしまうほどでした。

じっくり見るなら2時間あっても足りないかもしてない

今回、私も立ち寄っただけなので時間制限があったのですが非常にもったいなかったと後悔しています。

それもそのはず、作品が心にジワジワ響きすぎてサクッと見る何てことができないんです。

  • 未来少年コナンの豊かな表情
  • 赤毛のアンの可愛い雰囲気
  • 名探偵ホームズの犬たちの人間味たっぷりの行動
  • 火垂るの墓の大量のイメージボード
  • 映像化されなかった数々の魅力的なラフスケッチ

など、一枚一枚がとにかくすごくて、想いが伝わってきてグッとくるんですよ!
そんなスケッチを早足なんかで素通りできません!

作品展には原画を見るだけじゃない楽しみが数々ある

なんてったって一番のオススメは「耳をすませば」のロケセットがあり、そこで記念写真が撮れてしまうということ。主人公のしずくがかぶっていた麦わら帽子も用意されていて気分も格好も世界に入り込めます。


もう一つは「リトルニモ」のパイロットフィルムが3分程度上映されていること、当時最高峰の技術を出し作りこまれた作品で今見ても何も見劣りしないほど素晴らしいできだと思います。語るよりワンシーン見れば誰もが引き込まれること間違いないでしょう。

最後は「ぬり絵コーナーと、感想コーナー」子供に最高のジブリのぬり絵を描いて展示したり、今回ここに訪れて率直に感じた感想を付箋に書いて貼り付けていくというイベント、
一見どこにでもありそうだけど、ぬり絵を一生懸命描いている子供達を見たり、数々の感想を見たりすると、本当に近藤さんの偉大さ、アニメの素晴らしさがヒシヒシと伝わってくると心からそう思いました。

作品展の締めは必ず寄りたいグッズ売り場

ここは、5階エレベーターを降りてすぐのところにあるので作品展に行かなくても買えてしまうのですが、
間違いなく近藤さんの作品を見てから行くことをお勧めします

なぜならこの本がすごく素晴らしすぎるからです!

この本は2000年に絶版になったのですが、今回のためだけに数量限定で発売されているものなんです!

内容は近藤喜文さんの歴史をインタビューや原画を交えながら書かれているのですがハッキリ言って近藤喜文展の内容の8割以上は網羅してくれています。

ですので作品展後に見ると、その臨場感、近藤さんの想いが温かく思い出されページをめくる度になんだかジーンとくるんですよ!

特に火垂るの墓の大量絵コンテなんてもう辛すぎて見れないっ!
っと思ってしまうほど動画とまた別の違った感覚で心に訴えられてきます。とにかくアニメーターを目指すなら、そしてジブリが大好きならこのためだけに新潟に行ってほしいと強く思うほどです。

また、もう一つ見つけたこの本も同じくお勧めです。

■映画の絵コンテですが、前半部分の近藤さんの絵はとても繊細で、「本当に絵コンテなの?」と思うほどです。▼

さいごに

近藤喜文展は2014年7月4日から8月31日までです。夏休み終盤もう一度遠出は厳しいかもしれませんがアニメが好きなら、ジブリが好きなら、これからアニメの道を歩むなら是非とも投資だと思って新潟にこのためだけに行ってみてほしいです。

こんなにもいろいろな人に勧めたくなる作品展は初めてです。是非とも近藤喜文展ご覧ください。

では、また

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