「稲盛和夫の実学」より引用
私は顧客を満足させることと経理処理を正確に行うことはまったく別であり 、両方とも徹底しなければならないと考えていた 。
「会計が難しい!」と言ってられないのはなぜか?
会計を知るということは「会社の健康状態を知る」ということです。
自分の身体に例えると、
- 無駄な脂肪は無いのか?
- たくさん食べて、たくさん動いて、たくさん鍛えているのか?
- 食事制限して痩せただけなのか?見た目を維持しただけなのか?
- 身体は限界なのにミエ張って頑張りすぎていないのか?
- 身体の調子がわからないのに行動できますか?
つまり、冒頭引用部分のことはだれかを満足させるために、いつもあなたは自分の身体を誤魔化して生きていくのですか?
と問いかけてくれています。
会社も自分の身体も考え方はシンプルに同じだということ、誤魔化していれば会社に裏切られるし長生きもできない。体中も悲鳴を上げて活動をボイコットしてしまうでしょう。
本書は、そんな会計の本質を教えてくれます。巷にありふれている財務諸表や損益計算書の「読み方」という手法の話ではなく、そもそも働く我々が会計という会社の健康状態も知らないでどうやって活動するつもりなんだ?と、とても分かりやすく、熱く、訴えてくれます。
なぜ何度も読むと良いのか?
- 会計を知らない時は「会計を知らないとヤバイ!」という危機感が醸成される
- 売掛金、買掛金、減価償却費等の擁護が理解できてから再度読むと、更に稲盛和夫さんの言葉が身にしみる
- 実際に自社の決算書などを読み解いたあとに読むと、自社の課題が見えてきて、経営者の考え方、数年後の動きなど予測できるようになる
というように、会計の基本がわかっていくにつれて本書から得る事が増えていくような気がします。
私は今回で3度目ですが、5年前より会社の数字も読めるようになり久しぶりに読んでみたら「そうだよねっ!」と思わずヒザを叩いてしまったほど納得がいった内容でしたのでご紹介しました。
読みやすく大変良書です。
ぜひ、オススメですよー。
ては、また。
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