「ビジョン」「経営理念」「会議」「計画」「ルール」「情報共有」「差別化」「偉い人」
本書はビジネスで誰もが当たり前のように必要だと信仰し、毎日このことに労力を費やしているだろうビジネスマンにすべていらないとシンプルに喝破する。
これらのことをすべて必ず捨て去りなさいというわけではなく、ビジネスの何に力を注いでシンプルに考えて行動して行くのかを明確にすればこれらのことは必要ないと語る。
LINEを成功に導いた森川氏の本質は「ユーザーが求めていることは何か?」を考えるということ。
その本質について経験と事実をもとに各項目数ページでとてもシンプルに構成されている。
「ネット業界だからそうなんだろう、、」と一見別の世界のことと思い、否定しながら読み進んでいきそうな内容だが、私たちが当たり前と感じていたビジネスの基本をバッタバッタと斬り伏せ、悔しいながらも納得させられてしまう内容についつい虜になり、あっという間に読み終えてしまいました。
正直、すべてを捨て去ってしまうのはとても怖いですし私はすぐに無理です。
しかし、提示された項目からいくつも「捨ててしまおう!」とすぐに実行したい内容が多かったのも事実。
「最近会議が多いなぁ」、と思ったり「情報共有」に時間を割いたり、「ルール」や「管理」作りに躍起になったりしてしまったら、この本を仕事の流儀の逆引きリファレンスとして見直してみようと思う。
是非とも流し読み後に、今一番気になるところを精読してみてはどうだろうか?
ひとつひとつ着実に捨てていけば私たちの仕事もシンプルに動き出すのでは?
そんな気持ちにさせてくれた気づきの多い本である。
Posted from するぷろ for iOS.